喜寿を迎えてモータースポーツにチャレンジ

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私は若いころから車が好きで、大学卒業後は大手自動車メーカーへ就職しましたが、なかなか仕事として楽しむことはできなくて、結局は転職してしまった経験があります。転職先でも車のことを忘れたことはなく、モータースポーツは是非やってみたいジャンルでした。定年を迎えたらチャレンジしてみたい、そういつも思っていました。

若いころはモータースポーツが好きでもお金がなく、なかなか手が出せなかったのですが、定年を迎えたらチャレンジしてみたいジャンルでしたので、妻を説得し、定年退職のお祝いにオフロードカーを購入して、モータースポーツに没頭できる環境を作りました。

自分で整備した車に乗って、激しいダートトライアルで泥まみれになりながら走ってみたい。ようやっとその夢が実現したのです。定年退職後は妻の呆れる顔もなんのその、モータースポーツに没頭する毎日を過ごしています。もう私は七十七歳、喜寿の現役レーサーですが、毎日泥まみれになりながら、モータースポーツを楽しんでいます。

若いころはこんなに没頭できるとは考えておりませんでした。今は、定年を迎えたらチャレンジしてみたいと思っていたモータースポーツを、心ゆくまで楽しんでいます。若者よ、喜寿の現役レーサー、楽しいぞ。若いころから車が好きで仕方がない老いぼれですが、激しいダートトライアルで泥まみれになりながらタイムを競う、楽しいぞ。

しかし、もともとは私はレーシングカーのほうが好きだったのです。しかし、やはり素人には向きませんね。いくら定年退職のお祝いだからといって、うん千万のレーシングカーは手に入らないのです。妥協したつもりでオフロードカーに手を出してみたのですが、これがまた楽しい。泥まみれになりながらスコアを競う、これもモータースポーツの醍醐味だと思い、毎日せっせとマシンのメンテナンスに余念がありません。

現役時代にコツコツ貯めた貯金と退職金、合わせるとそれなりの金額になりますので、そこそこのオフロードカーにも手が届くんですよ。頑張って働いてきたかいがありました。今では、妻からもらうお小遣いをせっせとマシンに注ぎこみ、激しいダートトライアルでタイムを競う毎日です。

喜寿の現役レーサー、まだまだ頑張るぞ。若いころから車が好きで仕方がない連中よ、現役時代に頑張って貯金をして、定年を迎えたらチャレンジしてみたい趣味に思いを寄せるのも悪くはないですぞ。人生これから。死ぬまでモータースポーツを楽しむつもりです。

77歳現役、喜寿祝いのプレゼントで涙

目指せ米寿の現役レーサー

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現在77歳、喜寿を迎えた現在ではアマチュアとして草レースにいそしんでいますが、私は若いころプロのレーサーとして活躍していました。

現役のプロレーサーというのは通常20代の方がほとんどですが、私が20代だった頃は、1959年に「第1回日本アルペンラリー」が開催され、ようやく日本の自動車レースの復興が始まったといったような時代でした。1960年代に入ると、日本グランプリが始まって、ラリー以外のレースも公式に行われるようになりましたが、
ラリー以外のレースは体系的に整備されておらず、「プロのレーサーというとラリー」という時代でした。

もちろん私もラリーのレーサーで、25才にしてようやくプロになり、数年活躍しましたが、30才を迎えた折に、体力的に限界を感じて引退しました。

引退した後は自動車メーカーのテストドライバーをしながら生計を立てていましたが、そんな生活も10年近く経った頃でしょうか――

1979年に、第1回パリダカールラリーが開催されました。

戦後の、本当にちっぽけな島国だった日本のラリーレーサーだった私からしてみると、その大会の内容には驚くばかりでした。

圧倒的な大自然!これぞラリーというレーサーの持ちうる技術を全て要求されるコース!

引退した時は、これでもかというくらい自分の体力の衰えを感じたので、もう「自分のレースは終わった」と、気持ちに区切りをつけたはずなのですが、私の心は(この舞台でレースがしたい!)と、激しく突き動かされました。

私は既に40を迎えていましたが、この時より、パリダカールラリーに出る事が私の目標となりました。

それからの道のりは長く険しいものでした――

国内でアマチュアレーサーとしてラリーの大会に出て鍛錬を続けつつ、貯金やスポンサーを募り、着々とパリダカールラリーへの準備を続けること30年。私は2009年開催の大会への出場に漕ぎ着けました!!

しかし、2008年の大会がテロの襲撃にあった為、私の一番の大口のスポンサーが離れ、出場を断念することになったのです・・・

私はもう67才になっており、趣味でレースを続けるのもどうかという老人になっていましたが、私の中では、(もうパリダカールラリーに出ずして自分のレースを終われない!)という、強い決意があったので(米寿まであと10年はレーサーとして頑張り、自分の本懐を遂げよう!)と、自分で全ての資金を用意して大会に出場する決意をしたのです。

今年77歳、ガタガタの老人ですが、泥まみれになりながらも、私は自分の本懐の為にラリーを続けています。楽しい事も辛い事も色々ありましたが、思いを貫き生きる私の日常は充実しています。

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